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ぱぱおぶにい

Author:ぱぱおぶにい
こんにちわ。落ちこぼれイクメンの「にいパパ」です。

最近、家庭内の地位の向上を目指し、娘の寝付かせの際に、いろんなお話をしています。そんなお話の忘備録をつけようとはじめました(笑)。もしご興味があれば、最初から読んでいただくと話がつながるように作るつもりです。毎週水曜日の更新めざします!!。

全国のパパさん、一緒に地位向上にむけてがんばりましょう―。

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エドシティを騒がすネズミン小僧(2)

2015.07.30 02:01|はじまりの冒険
僕と娘は、愛犬の散歩中。
中間地点の水辺公園から自宅への帰り道、「はい、つづきつづきー」という催促を受けて僕は、ネズミン小僧のお話を再び話し始めたんだ。

「ぷふぁーーー。」新之助と若女将のおふうさんは、同時にお猪口を開けました。今のでお銚子8本目が空いてます。ふたりとも、すごい勢いです。
「で、追いかけたのかい?。ネズミン小僧を。」
お猪口をもてあそびながら、おふうさんは尋ねました。あまり酔っ払った雰囲気は、ありません。
おふうさんのお猪口が、彼女の指先でくるくる回っています。それをぼーっとみている新之助は、だいぶ酔いが回ってきているようです。
「うぃーー、ひっく、、、、ああ、そうなんだよ。」
新之助のほうは、少しろれつが回っていません。
「あいつを初めて見た場所から、結構走ってさ。あいつの足ってばよ、もう速いのなんのって。必死に追いかけて、気が付いたら東町の寺のところだったんだわ。」
「ええ?武家屋敷の通りからかい?そりゃあ、すごいね。」
おふうさんは、切れ長の目をまんまるにして驚きました。
「ああ。」そう、うなづいて、新之助は話をつづけました。

音もなく家々の屋根の上をかけ続けるネズミン小僧を、新之助は、その超人的な耳を使って、なんとか見失わずに追いかけていました。二人の距離はだいたい100メートル。かなり距離があいたので、逆にネズミン小僧には気づかれてないようです。
東町の寺の裏までやってきたとき、新之助はネズミン小僧が、ふっと立ち止まり、屋根からひらりと飛び降りるのを感じました。

愛犬が街路樹のネッコの下でクンクン何かを嗅いでいるのを見ていた娘は、いきなり突っ込んだ。
「ところで、パパ。ネズミン小僧って、小判をばらまくんでしょ??。小判ってとっても重かったってテレビで言ってたけどさあ、
細い人が持てるもんなの??てかさー、どこにそんなたくさん持ってるの??。」
うおっと、なかなか鋭い。
「それはねえ、、、、」と、ちょっとヒヤっとしながら、僕は続けた。

ネズミン小僧が飛び降りた場所には、どうやら、何人かの人間がいるようです。新之助は少し離れた家の屋根の上で息をひそめ、目を閉じて例の能力で人数を数え始めました。
「ひぃーふーみぃー、、、、、おっと8人もいやがる。」
新之助は腕にある程度の覚えがありましたが、さすがに8人の賊とはやり合えません。
「しかたねえ、あいつらの様子をさぐろう。」
新之助は彼らが何を話しているか聞こうと耳をすませました。しかし、まったく声が聞こえてきません。どうやら彼らは、手話のようなものを使って会話をしているようです。
今度は新之助は目を凝らしました。すると、彼らは旅の芸人、杓杖を持った法螺法師、富山の薬売り、、、、様々な格好をしているのがわかりました。
(ちっ、こいつらどっかの忍軍か??。こりゃあ、下手に突っ込むとやべえな。)
新之助は「長丁場になるな」と覚悟しましたが、その予想は外れて数分後、ネズミン小僧を残して彼らは方々に散って行きました。みんな白い袋を背負っています。

「あ、わかった。そこに小判が入ってるんだ。ネズミン小僧は、一人じゃないんだね!。」
おおう、鋭い。僕は、うれしくなった。

「お、これで、一人になったな。とっつかまえてやる。」
一人つぶやいて、新之助はひらりと屋根から降り、ネズミン小僧にすすーっと近づいていきました。
「今度は、さっきみたいにはいかねえぜ。」
新之助は、十手の手元についた高圧エレキテルのスイッチを入れました。すると、『ブンっ!!』とその一瞬だけ、通電音が鳴りました。実はこの十手、いわゆるスタンガンで、先っぽがちょっと触れるだけで相手を一瞬で麻痺させられる、エドシティ同心の秘密兵器でした。

「だめよーんだめだめ。そんなの使っちゃあ!」
ふいに新之助の背後で声がしました。先ほど散って行ったうちの一人、法螺法師が襲い掛かってきたのです。
杓杖がものすごい速さで新之助の頭に振り下ろされます。
バチン!!!すごい音がして、高電圧がかかった十手が杓杖を弾き飛ばしました。とっさに新之助が反応し、十手で頭を護ったのでした。

「あのさ、エレキテルと『だめよん』って、かけたの?」
「ばれた?」
「だめよーん、だめだめ!!」
なんだ、気に入ってるじゃない(笑)。
新之助は体勢を整えて瞬時に相手から距離をとると、十手を構えました。法螺法師は、新之助の十手に気がつくと、懐から革の帯を取り出して両腕にぐるぐる巻きつけました。これで受けられるとせっかくの高電圧も役に立ちません。
「同心、幕府の犬ね?あら、でも、
顔はイケてるわね。」

「えーー??おかまーー???」
「そそ、おかま。」


『フフフっ』と不気味に笑って法螺法師は、杓杖をひねりました。すると、3つに分かれて三節棍となりました。法師はそれを、ものすごい速さで、振り回し始めました。

「可愛がってあげるわ!!!。」
新之助を棍が、あらゆる角度から襲ってきます。右からの攻撃を受けたと思ったら、すぐ頭に降ってきます。それら2つを新之助が跳ね返した瞬間、法師は足払いを間髪いれずに放ってきました。
「せい!!」
新之助は、法師が払ってきた足めがけて、十手を打ち込みました。バチン!!!と、火花が飛びます。
「やったか!!??」
そう、油断した瞬間、棍が横っ面から飛んできて新之助は吹っ飛ばされました。
「ざんねーん、私のズボンは特性の寅革のパンツよん♪そんな電撃きかないわん。」
法師は、新之助に向かってお尻をつきだし、
おしりぺんぺんをして、「どう?もういちどやってみる?きちゃう??と挑発しました。

「キモいおかまー。はやくやっつけちゃって!。」
キモいのは少しだめらしい。

法螺法師の棍はとても重い金属の外側を樫で覆って出来ているようで、その打撃力は新之助を5メートルも吹っ飛ばすほどでした。かろうじて十手で受けていたため無傷でしたが、まともに頭にくらうとスイカ割りのように真っ二つになってしまうでしょう。
「護りに入っちゃ、ジリ貧だぜ!。」
新之助は、棍をなんとかかわしながら、十手をどんどん打ち込みました。そのたび、法師は分厚い革で守られた両腕でバチンバチンと受けます。法師の反応も相当なものです。
(あの腕に巻いてある厚い革をなんとかしなきゃな。。。。)
新之助は少ししゃがんで腰に撒いてある袋から、ある飲み物を取り出し、口に含みました。
「なあに?喉でも渇いたの??。大丈夫よ、すぐオネンネさせてあげるから。」
法師はふたたびものすごい速さで、新之助を攻め始めました。その攻撃をなんとか凌ぎながら、十手を打ち込むその直前!
「ぷーーーーっつーーー!!!!」
新之助は口に含んだ飲み物を、法師の両腕めがけて吹き掛け、間髪いれず十手を打ち込みました。すばやい反応で法師はそれを両手の革で受けます。
バチン!!!電流がハジケル音、そして、、、、

「ね、どしたの??。」
声をためている僕に我慢できずに、娘が聞いてきた。


「ぎえぇえええええええ!!!」
っとちょっと変なオカマの悲鳴が響きました。法師はそれを上げたあと、気絶しています。

「えええ??どうしたの??。なんで電気ショックが効いたの??。」
「それはねえ。。。」


新之助が法師の腕の革に吹きかけたのは、ポカリスウィーートというスポーツドリンクでした。人間の体に合わせた電解質が溶けてるっていうアレです。つまり電気をよく通すそれが革と革の間に染み込んだので、電気ショックが法師に届いたのでした。
「やったぜ!!!。エドシティの同心をなめんなよ!!!」
新之助はガッツポーズをすると、法師とのやり取りの間にどこかに消えてしまったネズミン小僧を再び探しはじめました。

「ポカリスウェットのみたくなっちゃった。のどかわいたーー。ねね、コンビニ寄ろ!!」
「もうすぐご飯だから、そんな甘いの飲んじゃだめだよ。」
「えーー、じゃあ、ルイボスティーでいいよ。」
「しかたないなあ。」
しばらく進んで、僕たちはコンビニの前についた。娘に愛犬をまかせて、僕はルイボスティーを買いにコンビニに入ったんだ。

づづく。
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エドシティを騒がすネズミン小僧(1)

2015.07.22 20:05|はじまりの冒険
僕と娘はいっしょに愛犬の散歩に出ていたんだ。

うちの子はトイプードルなんで、小さいのにやたらと運動量が必要で、散歩の時間は最低でも1時間。なもんで、しりとりとか、なぞなぞしながら、てくてく歩くのがお決まりのコースなんだよね。

でも、今日は様子が違ってた。散歩はじまって、彼女の第一声。
「ねーねー、お話しして!!。」
たしかに、散歩の間だと、寝る前よりもたくさんお話できちゃうよね。ふむ、よく気づきましたな、おぬし(笑)。


「あ、うんちしてるよ。」
愛犬のお尻のアナがみるみる大きくなって、プリプリとし始めた。おっと、オトシモノは回収しなきゃね。

僕が、うんちを袋につめる間、娘がちゃんと、愛犬のリードを持ってくれたんだ。「お、助かるなあ。」と思ってたら、
「ねーー、ちゃんと、お散歩手伝ってるんだから、おーーはーーなーーしーー。」
って、2度目の督促(笑)。わかったわかった、ギブアンドテイクってことね(笑)。

「うーん、こないだの話の続きまだ考えてないからなあ。。。」
「じゃあ、今日は、違うお話してよ。」
「そうだねえ、、、、あ、和風テイストとかどう?」
「和風???うーん、、、、」
しばし、娘は考えてたんだけど、「ま、いいや、それで。」って。おお、即断即決(笑)。

ということで、僕の頭は和風テイストのお話をつくるべく回転し始めた。

そのころ、一人の怪盗がエドシティを騒がせていました。私腹を肥やしている役人や、悪徳商人の蔵を破っては、小判をどっさり町のいたるところでバラまいたので、町の人々からは人気がありました。また
『ネズミンからみなさんにプレゼントでチュウ』という犯行声明が書かれた紙が、空からたくさんばらまかれたので、いつしか、「ネズミン小僧」と呼ばれるようになりました。

僕が、『チュウ』ってとこを、タコさんの口の形をして言ったので、
「チュウ??(笑)。いいねーそれ。いただきまちゅー」
って、娘も繰り返した。どうやら、お気に召したようで(笑)。


ネズミン小僧は、いままでどこの蔵をやぶるときも、決して人を傷つけることがありませんでした。それも町の人たちに人気がある理由でした。

「そうか、ネズミン小僧はいい人なんだ。」
「そうそう、義賊ってやつだね。」
「ギゾク?。あ、知ってるこの間、国語の練習問題に載ってたよ。いい盗賊のことをいうんでしょ?」
おお、ずいぶん、難しい問題を解いてるんだなとちょっと僕はびっくりした。


ただ、少し前のことです。大変えらい役人が、殺されるという事件がありました。そしてその役人の蔵が破られ、小判と、いつものように
『ネズミンがみなさんにかわって、成敗したでチュウ。』という犯行声明がばらまかれました。

「ええ!?ひとごろししちゃったの?。わるい人じゃないか!!。」
「そうだねえ、ひとごろしは悪いことだねえ。」
「うんうん、絶対よくない。」
ベタ展開かなとおもったけど、娘の素直な反応に僕は安心した。いいのだ、ベタで。これは娘のための童話なのだから(笑)。


「上役はそういうけどさ、でもね、俺は今回の事件は、あいつがやったとは思えないんだよ。」
馴染みの料理屋で酒を飲んで独りグチを言っている男の人がいました。歳のころはちょうど30、名前は新之助、この町の同心です。今日は非番で、早い時間から飲んでるので、もうお銚子が、3本も空いています。

「お酒のみだねー。グチいうところなんて、まんまパパじゃん。」
娘のつっこみに、僕はニヤッとかえす。


「あらあら、新さん今日はお一人なのに、また随分すすんじゃったねえ。」
店の奥のほうから若女将が出てきました。『おふうさん』と呼ばれるその人は、若くてとても美人で、またテキパキとってもよく働いたので、この料理屋の看板女将でありました。
「おう、おふうさん、聞いとくれよ。」
そう言って、新之助は、女将にお銚子を勧めました。新之助は、あまり人にからまない飲み方をする性質だったので、「おや?」っと女将は思いました。(こりゃ聞いてあげないとねえ)という顔をして、女将はお店の人に、パパッと指示を出すと、
「そうねえ、今日はもう、だいたい一段落ついたから、つきあってあげるよ。」
と、新之助が勧めてきたお酒をお猪口ではなく、なんと、お碗で受けました。そして、なみなみと注がれたお酒を、「プファー」といって、一気に飲み干しました。こういうキップのいいところも、この店と若女将の人気の秘密のようです。

「うわー、お酒つよいねー。パパよりつよいんじゃないの??。まんま、ママじゃん(笑)。」
「しぃーーー、そんなこと、ママの前で言ったら、怒られるよ(笑)。」
「うんうん、こんなこと言ったのヒミツにしてよねえ(笑)。」


「おおう、さすがだねえ、おふうさん。」
一瞬あっけにとられた新之助でしたが、女将の粋のいい飲みっぷりに嬉しくなりました。
「で、何があったんだい?。聞かせておくれよ。『あいつじゃない』みたいなことをさっきからずっと言ってるけど。」
「おう、ネズミン小僧のことなんだがな。。。。」、と新之助は話を始めました。

それは、今から6年前、ちょうどネズミン小僧がエドシティを騒がし始めて、数年経ったころのことです。そのころ、新之助は同心になって3年、そろそろ、大きな手柄が欲しいころでした。となると、自然と注目される怪盗に熱心になるのは仕方のないことで。

月のない、まあ、盗みにはなかなかよさげな晩でした。ネズミン小僧を追いかけ始めて何度もその現場にかけつけるたび、新之助は、『今日は出やがる』となんとなく勘で判るようになっていました。そして、そういう勘がするときは、ぷらぷらと市中を歩くことにしていました。『よ、元気かい?』と、市中のみなに声をかけ、耳だけは遠くの音を拾えるように、シンと静かに冷やしておりました。「御用だ!御用だ!」その掛け声を聞いて、どこでも駆けつけられるようにするためです。

いろんな大名の武家屋敷が並んだ通りを歩いてたとき、その予感があたりました。その通りは、幅8メートルくらいで、両側にとても大きな武家屋敷がいくつも軒を連ねていて、新之助が歩いている前方200メートル先で右に曲がっていました。そして、その角のほうから「御用だ!御用だ!」という、例の声が聞こえてきたのです。

「出やがった!」、新之助は立ち止まって、両目を閉じさらに耳を澄ませました。実は新之助、昔から耳がよく、またその音を頼りに頭の中で鳥瞰図が描ける、つまり自分の斜め上のほうから周りを見るような感覚を得ることができる、そんな特技がありました。

「あれ?それって超能力じゃない?」
「ん?そうかもねえ(笑)。」
「どんどん、つづけてつづけて。」


「居やがった!!。」
新之助は、武家屋敷の屋根の上を移動する何者かを感じとりました。その何者かは、すごいスピードでやってきて、音もたてずに止まりました。頭上15メートル、後方4時の方角、ちょうど右手の武家屋敷の屋根の上です。
「あらよっと。」
新之助は幼いころよりエドシティに住んでいて、火消の棟梁に屋根の上り方や、その上での移動方法を習っていました。まるで猿のようにするすると屋根に上ると、(あそこだな。)と、先ほどの何者かが立ち止まった位置を確認して、それより10メートルほど離れたところで息を潜めました。

その何者かはスッっと立ち上がると、通りのほうを見ていました。背がすらりとしていてとても細く、ネコ科の動物のような印象を受けます。
(ありゃあ、、ネズミというより、まるで猫、、、、、いや、豹だ)
それが新之助がネズミン小僧を初めて見たときの印象でした。

下の通りでは、御用聞き達が『御用だ御用だ!』とそこらじゅう走り回っています。それを見ていたネズミン小僧は、懐からスッとなにか取り出しました。それは竹とんぼに似ていましたが、ゼンマイや歯車などがたくさん付いていました。ネズミン小僧は、その風変わりな竹とんぼに、くす玉のようなものを2個つけて、羽をふっと回しました。するとブーンと蠅の羽音のような音がして、竹とんぼはふわりと浮かびあがりました。飛んでいかずとどまっているのは、竹とんぼから伸びている透明な糸をネズミン小僧がキュッと握っているためです。

ネズミン小僧は、新之助が歩いてきた方角へ竹とんぼを向けると、パッと糸を離しました。すると、すーっと竹とんぼは音も無く飛んでいき、100メートルくらいいったところで、1個目のクス玉を落としました。

「わかった、バクダンおとすんでしょ!?」
「さあ、どうかなあ。」


クス玉はひゅーんと落ちていきましたが、途中でパカッと割れて、中から非常に割れやすく音がしやすいもの、風鈴とか薄いお皿がたくさん出てきました。ガラガラガッシャーンと、それらが地面に当たる大きな音が、新之助にも聞こえてきました。少し経って2個目のクス玉の音も聞こえてきました。
「あっちだ!!!。」
御用聞きたちは、まんまとひっかかり、『御用だ!!御用だ!!』と、掛け声をあげながら、みんな行ってしまいました。

「御用だ!御用だ!じゃねえ!!どこいってんだよ(苦笑)。」、新之助は御用聞きたちを少し呆れて見送りました。運のいいことにネズミン小僧は新之助に気づいてないようで、彼に背を向けて立っています。新之助は、ここぞとばかりにネズミン小僧に突進しました。
「神妙にお縄につけい!このネズミやろお!!」
一気に距離をつめ、ネズミン小僧の肩に背後から手をかけた刹那、ふわりと自分の体が浮いているのを新之助は感じました。ひらりとかわされて、突き出した腕を持たれ、そのまま投げられたのです。
「うわぁああああ!!!」
新之助は勢い余って屋根の端まで転がっていき、落ちそうになりました。が、落ちる瞬間に身を返して、梁の部分につかまりました。さすが猿の動きです。

「おさるさんだねえ(笑)」
おさるっていう言葉どうも、ツボにはまったみたい。


「・・・・」
ネズミン小僧は、何も言わずに新之助のほうを伺っていましたが、やがて竹とんぼと違う方向に音もなく駆け出しました。ものすごいスピードです。新之助は梁にぶら下がっていましたが、
「こなくそ!」
っと勢いをつけて屋根に上がると、ネズミン小僧を再び追いかけ始めました。ネズミン小僧が駆ける音は普通の人にはまったく聞こえないのですが、彼の耳はかすかに捕らえていました。

「ねね、もしかして、ネズミン小僧って、新之助が屋根から落ちるのを心配しててみてたの??」
「お、いいところに気がついたね。」
「わかった、新之助がネズミン小僧をかばうのって、それが理由なんでしょ!!」
「さあて、どうでしょ(笑)。」
僕と娘と愛犬は、水辺公園に差し掛かった。ここは丁度、散歩コースの真ん中なんだよね。
愛犬に水をあげて少し休憩を取ったあと、
「ねーねーつづきは???」
「えっとね。。。」
ぼくは、そういって後半のお話しをし始めた。


づづく。






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彼の名はホワイト

2015.07.17 01:59|はじまりの冒険
こないだの一件以来、娘は「ねーねーつぎいつ、お話しつくるの??」って、かなり気に入ってくれたようで(笑)。
で、今、例のごとく娘の寝付かせ真っ最中なんだけど、時計はまだ8時半。うん、いいペースだ。

「ねーねー、今日は急いでお風呂も入ったし、お話、いいでしょ??」
「そうだねえ、早めにお布団に入れたらって約束だもんね。」
「やったあー、パパ大好き!!」
ウシシ、そのセリフを言ってもらうのが狙いなんだ(笑)。

「こないだは、どこまでお話したっけ?」
「えっとね、ドリフで、赤いパンツがおちてきたところ。」
我ながら、ベタなネタである。

「よぉっし!。じゃあ、目をとじなさーい。」
「はぁーい。」
娘はニコニコしながら目を閉じた。


「まだ勇者どのは目を覚まさぬのか?」
「Yeees!マイロード、一向に目をさまされぬ。打ちどころがわるかったようでございます。」
王の間でダリウス王は、発明家兼宮廷魔術師ドクに、その後の青年の様子を聞いておりました。タライがぶつかって、彼が卒倒してから、かれこれ1週間が経とうとしています。
「このままでは、奴らの攻撃でふたたび被害がでてしまう。一刻もはやく、彼をおこしてくれい。」
「Yeees!マイロード、いろんな医者に見せてるのですが、なかなか起し方がわかりませぬ。ただ、、、」
と、言いながら、ドクは、原稿用紙1ページ分くらいの文字がびっしりと書き込まれカードをだしてきました。
「これが彼の荷物から見つかったでございます。」
「ん?なにか文字が書いてあるの。どれどれ。。。『こんにちわ、ぼく、勇者ホワイト、よろしくね。すきなものは、、、』」
どうやらそれは、セルフイントロダクション(自己紹介)カードのようです。
「しかし、すごいびっしり書かれてあるのお。」
「Yeees!マイロード、このカードでわかったことは、、」
彼が勇者であること、名前がホワイトであること、少し女の子とお話するのが苦手なシャイな青年であること、でも、彼女はちょっとほしいと思っていることが判りました。得意なのは幅跳び、そして苦手なものは、魔法を使うこととゴキブリ。とくにゴキブリはみるだけでも凍ってしまうようです。

「ゴキブリ苦手って、まんまパパじゃん!!」
「はいはい、目をつぶってねー。」
「はぁーい。」
娘はすなおに目をつむった。よしよしいい子だ。

「幅跳びが得意なのか。どおりで、50メートル離れたトイレまでひとっとびで跳んだわけだ。」
「もはや幅跳びという次元ではないですが、ジャンプ力はとんでもないですな。」
「魔法が苦手だと!?体育会系の勇者なのだな。」
「お勉強は少し苦手のようですね。」
というように、二人でそのカードを読みすすめておりました。すると、最後にとても重要なことが書いてありました。


『もし僕が気を失ったら、僕の大好きなもののニオイを嗅がせてください。』

「これじゃああ!!。大好きなものって、なんじゃあ!!??」
急いで前のほうを読み直すと、『ウナギのかば焼き』と書いてありました。

「パパぁ、、、、ウナギって、パパの大好物だよね。今、食べたいから、そういう話にしたのでしょ???」
「あ、ばれた?」
「まったくー、まあ、いいからつづけてつづけて。」

「『うなぎのかば焼き』じゃと。これは、東方の料理か?。」
「そうですね、ザビ砂漠を越えてもーと行った先の、さらに先の海を渡ったニポーンという国の料理です。」
ドクは壁にかけてある世界地図で、ニポーンの場所を指さしました。たしかにとても遠いです。
「ドクよ、おぬしつくれるか?。」
「Noooo! Sir マイロード。あれは、『串打ち3年、裂き8年、焼きは一生』と呼ばれ、大変な修行がいる非常に難しい料理でございまして。はっきりいって、ムリです。」
よっぽど無理だと思ったのか、ドクは手をぶんぶんふって、『絶対むり!!』とジェスチャーも加えてます。

「うんうん、無理だろうねえ。。。。あれは、、、、、とっても難しいって、テレビで、、、、やってたもの。。。。。」
娘は目をつぶりながら、ゆっくりうなずいた。
「で、、、、、うなぎ、、、、、好きなのは、、、、、わかったから、、はやく、、つづき。。。。」
だんだん、声が小さくなっていった。どうやら、ねむったらしい(笑)

時計は、、、、ちょうど9時だ。
僕がそーっと、ベッドから抜け出そうとしていると、寝室のドアがガチャリと開いて、ヨメサマが入ってきた。

「あら、最近ちょうしいいじゃない、9時前に、にいちゃんが寝るなんて。いい仕事してるわね。」
「ん?そう?。じゃあ、来月から小遣いUPしてほしいなあ。」
「そうね、前向きに検討しておくわ。」
嫁はルーチン的な相槌をうった。

『前向きに検討』で、ほんとに検討されたことないんだよね。。。ま、いっか^^;





づづく。

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勇者大地に立つ

2015.07.15 18:50|はじまりの冒険
ある日の夜、いつものように小学校2年生の娘を寝かせようと、一緒にベッドに横になって、いつもの本を開いたんだ。
僕はすこしあせっていた。なぜ?もう、時計が8時半をまわっていたから。9時までに寝かせないと、こわーいヨメサマが、
「娘寝不足にさせて、なあにやってんの!!??」って、どなりこんでくるから;;。。。
「えーーー、いつもの本じゃつまんなぁいー。」
じたばたする娘。
「え?どうするの?そうだなあ、、、じゃあ、この本はどう?」
「それも、もう、あきちゃったぁー。」
やばい、、このまま、娘を寝付かせれずにいると、そろそろヨメさまがやってくる。。。非常にまずい。まずいっすよ(((;゚ρ゚)))
「あ、そうだ。」
ポンっと、娘が手をうつ。
「パパ、なんかお話つくってよ!」
「へ!?」
お、おはなしつくる!!??。「うーん」、少し考えて、僕は、適当に桃太郎のお話をふくらませようとした。
「じゃ、じゃあ、、、あるところに、おじーさんとおばーさんが、、、、」
「そんな、ももたろうっぽいの、子供だと思って、手抜きすぎでしょ!」
ぐ、ばれた。。。
「じゃ、じゃあ、どんなのがいいのかな??^^;;;;」
「うーん」、あごと頭に手をあてて、娘は考え始めた。お、ちょっとかわいい。
「えっとねえ、ヒーローがでてきて、冒険モノがいい。」
「え?桃太郎もそうじゃない?」
「そんな『和』じゃなくって、外国っぽいのがいいの!!。」
『和』っていう、表現どこでおぼえたんだろ、、って少しおどろいた。
「じゃあ、ヒーローの名前はどうする?」
「ゆうしゃホワイト!!」
おおう、勇者か。僕の頭の中で、ドラゴ○クエストのマーチが流れ始めた。ちゃちゃらーらー、ちゃーちゃーん♪
娘はちょっとわくわくした目で僕をみている。時計はまだ8時35分。
「よし、じゃあ、ぜったい9時にねるんだからね!わかった?。あと、お話しは目をつむって聞くこと。」
「やった!ぜったい寝るから約束!」
僕の頭はフル回転を始めた。。。。


そう、それはとある王国のお話し。その王国の名前は、バウンダリーランド。

「バウンダリーランド?なあに、へんななまえ。」
「バウンダリー、間の国って意味だよ。ほらほら、目があいちゃってるよ。お話しやめちゃうよー。」
「やだやだ、つづけてー。」
僕は、少し咳払いをして続けた。


その国は、西には白樺の湖(ホワイトオークレイク)、北には氷の大国ノースガルド、東はとても大きい草原グレートプレーンがあって、そのもっと先にはザビ砂漠がありました。南はとっても暖かくて、たくさんの花々やジャングルで覆われて、、

「ジャングルの名前は、フラワージャングルにしようよ!!」
「こーら、もうオクチチャックしないと寝れないよー。」
「はぁい。で、なまえは?」
「いいよ、じゃあ、フラワージャングルで行こう。不思議な名前だけど(笑)」

そう、フラワージャングルに覆われていました。つまり、この国は境界の国。そのため、いろんな商人がやってきて、大きな市場で商売をするので、大変豊かな国でした。
バウンダリーランドの首都は、ぐるりとその周りを城壁にかこまれて、その中に市場や町がいくつもありました。それらの真ん中に小山があって、頂上にバウンダリーランドの王様のお城が建っていました。
 
ある日のことです。城の王の間で、バウンダリー王国のダリウス王はある人物をいまかいまかと待っていました。

「王様!!!おまたせしました!!!。」
息きれしながら走ってきたのは、おかかえの発明家兼宮廷魔術師です。バック2ザ○ーチャのドクみたいな格好をしています。

「おお、やっとあの召還装置が完成したのだな!!!。」
身をのりだしてきたダリウス王に、ドクは、二カッと笑って答えました。
「Yeeees!!、マイロード!!、あとは、このボタンをぽちっとすると、異世界から勇者があらわれますぞ!!。」
興奮さめやらんかんじで、ダリウス王は渡された黒いボタンのついた箱をみています。
「この日をどれだけ待ちわびてきたことか。やっと、異世界からやってきた、あいつらをやっつけることができるのだな!!!。」
「Yeees!!!、マイロード、目には目を、餅は餅屋、異世界の連中には異世界のヤーツですぞ!!。」
ダリウス王は、指をボタンにかけて、ドクをみました。
「いっちゃっていい??」
「ええ、今、押さなくていつおすんですか???」

ダリウス王は息をすいこみました。
「イマデショオオオオ!!!。」 ぽちっ

「プッ(笑)。パパぁ、、ふるいよ。ほんと、すきねー、それ」
僕がちょっと興奮して、いまのセリフを言ったとき、娘がつっこんだ。
「いいじゃん、すきなんだから。」
「まあ、しかたないなあ。で、つづけてつづけて。」
そういって、娘はまた目をつぶった。

王がボタンを押したとたん、まばゆい光が装置からあふれました。ものすごい風も吹き荒れています。
「うおおおお、とうとうくるのか!!??」

「Yeeees!!! マイローード!!!」
ひときわ、まぶしい光であたりが何も見えなくなりました。そのとき、天井にカパっと穴があいて、何者かが落ちてきました。


どどどおおおおおーーーん!!

ものすごい音と地響きです。ダリウス王とドクはひっくりかえりました。
「うぁああああああ!!!!」
「Yeeees!!! マイローードおおおお!!!」
だんだん、光と風が収まって、どうやら一人の青年が、いるのがわかります。
「おおおお、ゆうしゃよおおおお!!!」
「Yeeees!!! マイユウシャアアア!!!」

二人がその青年に近づくと、ひとつの違和感を感じました。なんと、その青年は、
下半身がすっぽんぽんで、中腰の格好だったのです。そして、二人とその青年は目が合いました。


「えええええええ!!????」 x 3

3人とも、驚いてさけんでしまいました。
「ちょっ、、、なにやってるの、ゆうしゃあ!!??」
「What !!?? マイユウシャアアア!!??」
「ちょっ、、、ここ、どこですかあああ!!???」
3人は大慌てです。

「も、、、もれる、、、、、」
青年は、うめきごえを上げて、しゃがみこんでしまいました。でも、次の瞬間、
「お!??」
王の間の隅にトイレのマークがついているのをみつけると、ぽーんと片足で飛んでそこに飛び込みました。その距離、なんと50メートル。
そして、ぷりぷりー、ジャーーー!!って音が聞こえてきました。


「キャハハハハ、やだー、パパ。うんちしてるんでしょ。」
「ん?わかった??(笑)」


そうなのです、なんとその青年は、トイレに入った瞬間に呼び出されてしまったのです。
「ぷふぁーー、スッキリ。で、ここはどこなんですか?」
青年は、ハンカチで手をふきふきトイレから出てきました。あいからわず、下半身はスッポンポンです。
「おお、勇者よ。呼び出したのはほかでもない、そなたにお願いしたいことがあるんじゃ。」
「マイロード、そのまえに勇者様に、服や装備を用意してあげてはいかかですか?」
「おお、そうじゃな。スッポンポンの恰好で、いつまでもいてもらっては困るからな。おーい、だれかおらぬか??」
ダリウス王が、召使を呼ぼうとしたとき、「マイロード、ちょっとおまちください。」といって、ドクは例の装置についてる赤いボタンを指しました。
「マイロード、その赤いボタンを押せば、勇者様が異世界で着られていた装備を召喚できますぞ。」
「おお、そうじゃな。どうせなら、勇者の鎧のほうが、ワシが用意するよりも、よっぽど強いだろうしな。どれ。」

ダリウス王が、赤いボタンをポチっと押しました。すると、、、、、

僕が言葉をためていると、
「すると???」って、娘が我慢できなくて聞いてきた。

なんと、タライが落ちてきて、青年の頭にゴイーンとぶつかり、彼はバッタリと倒れてしまいました。

「ドリフかよ(笑)。」と、娘は大笑い。
「でも、そういうベタな笑い、にいちゃん(娘の仇名)、きらいじゃないよ。」
そういう娘に僕は、にやりと返した。

「ど、どういうことじゃ????」
「さ、さあ、、、彼が、トイレに入る時にタライに入れていたんじゃないでしょうか。赤いボタンは物質をグルーピングして召喚しますので。」
そう言って、ドクが指差す先のタライには、青年のものと思われる白銀の鎧と、透明の水晶でつつまれた剣と盾、そして
赤いパンツがはいっていました。

「ぷっ、赤いパンツ、勝負かよ(笑)。」
僕は、なぜ娘が赤いと勝負って知ってるのか、ちょっと不安になった。

そのときだ。


ごるぁあああああ!!!いつまでも、寝ない子は、いねーーがあああ!!!」
ヨメサマがすごい剣幕で入ってきた。
「ひぃっ^^;;;;ごめんなさーい、、、あ、あれ??」
僕は、謝りながら、娘がスース―と寝息を立ててるのが気が付いた。ちょうど、勝負パンツのツッコミが眠気の限界だったらしい。時計はちょうど9時。よし、
つづきは、また今度だね。

「あら、にいちゃんは、ちゃんとねてるのね。よかったわ。」
娘の安らかな寝顔を見て、ヨメサマは機嫌をなおした。娘は、一旦寝入ると、テコでも起きない。
「あなた、下から聞こえてたんだからね。ちゃんと9時にねれるよう、考えてくださいね。」
「はいーー。」
僕とヨメサマは、娘にキスをして、寝室をあとにした。
「つづきは、会社で考えよっと(ぼそっ)。」
「あなた!!!そんなこと言ってないで、ちゃんと仕事してくださいよ!!リストラされちゃ、だめですからね!!!」

やべ、聞かれたっ(汗)。


つづく。




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