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プロフィール

ぱぱおぶにい

Author:ぱぱおぶにい
こんにちわ。落ちこぼれイクメンの「にいパパ」です。

最近、家庭内の地位の向上を目指し、娘の寝付かせの際に、いろんなお話をしています。そんなお話の忘備録をつけようとはじめました(笑)。もしご興味があれば、最初から読んでいただくと話がつながるように作るつもりです。毎週水曜日の更新めざします!!。

全国のパパさん、一緒に地位向上にむけてがんばりましょう―。

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プライス オブ うなぎのかば焼き

2015.08.19 17:32|はじまりの冒険
「80メートルからおっこちたら、死んじゃうよ!。」
そういう娘ににんまりしながら、僕は続きをつづけた。

腰に電撃を受けて体がマヒした新之助は、自分の体が塔の一番屋根から転がって地面に向かって落ちていくのを感じていました。

「だから、死んじゃうって!」
「そうだよねえ、死んじゃうねえ(笑)。」

そのときです!。落ちていく新之助の隣を大きな鳥のようなものが凄いスピードで通り過ぎ、とてもよく伸びるゴム紐が彼の腰にぐるぐる巻きつきました。
(う、、、、、な、、、なんだ???)
新之助の意識はそのまま薄れていきました。

「お?もしかして??」
「そそ、もしかして(笑)。」
娘の目が輝くのを見てにんまりしながら僕は続けた。

「くっそ、早起きしたからには、三文どっかにおちてないかなー。」
バチが当たりそうな不平を言いつつ東寺を掃除している小坊主がおりました。名前を周建といい、かなりとんちが回る、否、ずる賢いと言ったほうがピッタリくる、
自分が楽をすることに全知力を注ぐ小坊主でした。
「いやあー、ほんとめんどくさい、めんどくさい。こんなの小間使い雇ってやらせばいいのに。」
と、不平不満をぶちまけながら箒でイヤイヤ掃きまわっていた彼ですが、だんだんと九重塔に近づいていきました。塔の下は、この寺で最も偉い上人が、なぜか夜な夜な完璧に掃除をしていた場所でした。なので、ほとんど掃除をする必要はないのですが、周建はあえてここに来て、いつも朝の掃除をさぼっていたのでした。

「掃除さぼるって、、、なんか、パパのお話の中のだめな人って、パパそっくりなんだけど(笑)。」
「そ、そうねえ^^;;;。気を付けるよ(なにを??)。」

「ん?なんか、やたらとうるさいな。」
周建はカラスがギャアギャアと騒いでいるのに気が付きました。九重の塔の真ん中の階に彼らの巣があって、どうやらそこから聞こえてくるようです。
「はて、、、なにを騒いでいるのだろ??。」
周建は額に手を当てて、カラスの巣のあたりを見ようと目を凝らしました。何やら人っぽいものがぶらさがって風で揺れています。
「やや!!??人か!!??。こりゃ大変だ!!!!まったく、
掃除どころではないな!!(ニヤリ)。」

「結局掃除さぼれたんだねえ(笑)。」
「まあねえ、しかたないねえ。」


「はっ!!????ここはどこだ???。」
新之助は布団の中で目が覚めました。『がばっ』と新之助は飛び起きると、まわりを見回しました。どうやら病院のようです。
「あれ?ここは。。。。」
見慣れた光景に新之助は気が付きました。そこはエドシティ同心本部にある医務室でした。飛び起きた新之助に気が付いて、看護婦さんが「先生!先生!気が付かれました」と医者を呼んでいます。
「おお、ようやくお目覚めですかな。」
看護婦さんに呼ばれてニコニコした顔で部屋に入ってきたのは、この医務室担当の良安先生です。新之助は、よく無茶をして怪我をするので、この先生の世話になりっぱなしなのでした。
「良安先生。」
見慣れた先生の顔を見て新之助は少し落ち着きました。先生は、新之助の顔が「なぜここに?」という疑問符で埋め尽くされているのを感じると、
「新之助さんは九重の塔にゴムでぶらさがってるのを発見されたんですよ。」
と、ニコニコしながら説明してくれました。そして、新之助の腰にぐるぐる巻かれていたゴムが、『あるもの』でしっかり塔に打ち付けてあったことも教えてくれました。
「あるものっスか??。」
「これです。」
といって先生が取り出したのは、すこし不思議な形をした手裏剣でした。
「こ、これは。。。。」
「ええ、風魔タイプの手裏剣ですね。」
「え!!??風魔!!??、、、彼らは百年も前に滅ぼされたんじゃ?。」
「そのはずですねえ、私も歴史の授業でそう習った覚えがあります。」

風魔はもともと、ホウジョウ国の殿様に仕えていた忍者軍団でした。しかし、先の戦乱でホウジョウ国が滅びたのち、野盗集団になりさがり、戦乱の覇者となったトクセン国の首都エドシティで強盗、火つけ、人殺しなどあらゆる悪行の限りを尽くしました。残忍で出会ったものすべて殺してしまうそのやり方に、エドシティの人々は震え上がりました。しかし、あるとき仲間の裏切りで、頭領の五代目風魔小太郎を始めほとんどが捕まって、死刑になったのでした。

「あの風魔とネズミン小僧のヤリクチは違うとおもうっスけど、、、ただ、、、」
「ただ?。」
「ネズミン小僧にくらった技は、大陸の人間が使うワザに似てたッス。」
新之助は、小僧にくらった強烈な一撃を思い出して言いました。
「風魔は大陸からやってきたという噂もありますからねえ。状況証拠から言ってネズミン小僧は風魔の残党かもしれませんねえ。」
「だからネズミン小僧が人殺しやっちゃったのか!」
「ん?どうだろうねえ(笑)」
伏線回収そろそろ考えなきゃなと思いつつ、話をつづけた。


「そういえば、」と言って、先生は手裏剣の真ん中の部分を指さしました。
「ここに反重力デバイスと思念波受信ユニットがついていて、熟練の術者は複数個を使ったオールレンジ攻撃ができるそうです。その上、数キロ先への狙撃も可能という。。。。」
「まじっスか??。そんなとんでもない武器なんですか、これ!!??。」
「ええ、彼ら自身この武器が敵の手に渡ることに恐れを抱き、彼らしか使えないよう生体認証をつけたほどです。」
確かによく見るとセンサー状のものが付いていてメカニカルな外観をしています。
「新之助さんに巻きついていたゴムの両端を、この手裏剣で塔に打ち付けてあったのは先ほど伝えたとおりですが、驚くべきことに3枚ずつ打ち込まれてあったそうですよ。しかも、規則正しく並んでいたそうです。おそらくネズミン小僧は達人の域なんでしょうねえ。」
「あいつ。。。。」
新之助は、あのすらりとしたネズミン小僧を思い浮かべていました。
「あと、装備開発部の連中が、新之助さんの十手を見て、『象とでも戦ったのか!!???』と驚いてましたよ(笑)。」
電撃十手の耐久性をアップしろと、ショーグンじきじきに命令された装備開発部は、連日徹夜が続いていました。ちょくちょく医務室に来て点滴を打ってもらっているそうです。
「ささ、もうすこし眠りについたほうがよいですよ。」
そう言って、先生は新之助に休むよう促しました。たしかにまだ頭がふらふらしています。布団に入ると、すーっと意識が飛んでいきました。

「オカマ、超怪力だったんだ。」
「そそ、ふっとばされたからねえ。」
「やっぱりオカマさんって強いんだねえ。マツコとか。」
ん?なんか、間違った認識を与えてしまったみたい。

「ぷふぁーーー。」
新之助とおふうさんは、同時にお猪口を空けました。これでお銚子なんと15本あいています。
「へぇ、結局、ネズミン小僧に助けられたのかい?。」
おふうさんは、まったく酔った感じなく聞いてきました。
「おうよ!、あいつの人死にを避ける信念にはぶっとい筋が一本通ってるんだよ!。ウィ、ヒック。だから、最近言われている殺しの犯人があいつとは思えないんだよぉ、、ヒック。」
新之助はかなりぐでんぐでんです。
「こいつで助けてくれたしなあ、ヒック。」
そう言いながら、あの出来事からずっと持っている風魔手裏剣を懐から出しました。
「へえ、こいつが例の手裏剣かい。」
興味ぶかそうにみていたおふうさんでしたが、完全に出来上がっている新之助をみて
「ところで、そろそろ締めにするかい?。」
と聞いてきました。
「うい、いつものよろしく、ヒック。」
しゃっくりしながら新之助が答えると、
「源さん!!いつものよろしく!!。」
と、おふうさんは厨房にいる板前の源さんへ声をかけました。「あいよっ!!!」と、威勢のいい返事がかえってきます。

「いつものってなあに?。」
「新之助がお酒をのんで最後に食べるもんだよ。」
「パパとママがお酒飲んだ後に食べるお茶漬けみたいなやつ?。」
「そそ(笑)」

厨房から香ばしい魚を焼く香りが漂ってきました。待つこと20分、とてもおいしそうなあるものが運ばれてきました。
「しっかし、新さん、昔から
うなぎのかば焼きで締めるけど、ほんとパワフルだねえ(笑)。」
おふうさんがニヤッとして新之助のほうを見ると、もう彼はすっかり酔いつぶれ、卓に突っ伏していました。
「あらまあ、間に合わなかったか。さすがにこんだけ飲んだらねえ。」
新之助は一人で飲んでいた分を合わせると、なんと一升のお酒を飲んでしまったようです。
厨房から板前の源さんが、汗を拭き拭き出てきました。うなぎを焼いていたのでとても暑いようです。源さんは、うなぎを食べずに寝てしまった新之助をみると、
「あらん、ワタシのかば焼き食べないで寝ちゃったのぉ??。せっかくいい香りなのにぃー」
と、ごっつい手で新之助の前に置かれた特製かば焼きをパタパタとあおぎました。とてもよい香りが新之助の鼻先でひろがりますが、酔いつぶれて反応がありません。

「ていうか、、ここにもオカマ??。パパのお話、オカマさんおおいねえ。」
「うん、オカマオカマ(笑)。」

おふうさんは、新之助が懐から出した手裏剣を指先に乗せました。すると、『ブーン!!』と音がして、刃の部分がかすかに青く光り、指先から少し浮かび上がりました。おふうさんが「ふっ」っと息を吹きかけると、手裏剣はゆっくりと回りはじめます。
「で、おかしら、どうするの?。ニセモノやっつけちゃうの?。」
源さんが汗を拭き拭き聞きました。まだ暑いようです。
「さーって、どうするかねえ。このままじゃ、ウチらも動きにくくなるからねえ。」
そうです、ネズミン小僧の正体はおふうさんだったのです。

「えええ???そうなの???。」
「そそ、そうなんだよ(笑)。」
(キャッ〇アイみたいなベタ話になっちゃったな)と思いつつ、僕は続けた。

「ところで、かば焼きどうする?。もったいないから、ワタシ、食べちゃおうか?。」
源さんがごっつい指で新之助の前のうなぎのかば焼きを指さした、その瞬間!

ゴォオオオオオオオッ!!!!!!

ものすごい風が新之助が寝ている卓のまわりを中心に吹き荒れ、目をあけてられない眩い光があたりを包みました。
「な、なにごと!!??。」
おふうさんと源さんは、突然の出来事に、さっと距離をとり身構えました。さすが忍者の集団です。一方、新之助は、ぐおーーーっと酔いつぶれてねています。
「ニセモノ集団の攻撃かしら???。おかしら、大丈夫???。」
叫ぶ源さんの手にはいつのまにか例の三節棍が握られています。
「ああ、大丈夫!。どうやら攻撃の術のたぐいじゃないみたいだよ!。」
おふうさんはそう言いながらも、いつでも跳躍できるように身構え、その指先では例の手裏剣が、キィィィーーーーンと鋭い音を立てて回転しています。風にあおられて皿が源さんに飛んできました。その皿をパリンっと棍で打ち落とした源さんが、

「攻撃じゃなかったら、なんなのよぉ!!」
と叫んだとき、パッタリと風がやみました。光も収まっています。
「お、やんだ??。」
二人がそう思ったそのとき、新之助が突っ伏している卓の、うなぎのかば焼きの皿の真下の部分にぱっかり穴があきました。ひゅーんと、かば焼きが皿ごと落ちていきます。
「なにぃ!!??。」
二人が驚いていると、穴の中から、なにかの石が貼られた手紙がふわりと出てきました。

「これって、勇者が出てきたときと似てるんじゃ。」
「おお、よくわかったね(笑)。」

二人がおそるおそる卓に近づいてみると穴はすっかり塞がっていました。中から出てきた手紙には、子供が書いたような拙い字で、ニポーン語がかかれてありました。ところどころ間違っていて、しかも平仮名と片仮名が混ざっています。

みなサんこんにちワ。ボクたちのくににわ、わるいシトがたくさんいてこまっています。それらをやっつけるゆウしゃをおこすために、うなキのかばやきがひつようです。なので、よこせください。

もうすこし読むと、つぎのようなことが書いてありました。

プライス おぶ うなぎのかばやきが、わかりません。でも、ぼくたちにはプライスレス!!。なので、ぼくのたからものをおくります。あなたのともだち、だりすおう。

「どうやらこれは、うなぎのかば焼きのお礼の手紙のようだね。」
おふうさんは最後までよんで、手紙についている石に気が付きました。
「こ、これは!!???。金剛石???」
石は金剛石(ダイヤモンド)で、大きさはなんと5カラットもありました。かば焼きどころか、お屋敷が建ってしまいます。
「あらん、ステキねえ。でも、おかしら、どうするのこれ、かばやきって新ちゃんのものだったでしょ?。」
「そうだねえ、、、源さん、もう一枚やいておくれよ。それを新さんには出そう。これはうちらの軍資金に貰っておこう。ニセモノもやっつけなきゃだし!。」
「そうね、どうせ新ちゃん、まだ寝てるし。じゃあ、ちょっくら、焼いてくるわ!!。」
源さんは、『まかせろ!』とガッツポーズをして厨房へ入って行きました。

「パパ、もしかして、この場面をしたいためにワザワザ、ネズミンの話つくったの?。」
「あら、わかっちゃった?。」
「パパもオカマさんの言葉になってるよ(笑)。」
おっと、気を付けよう。

「で、次のお話からは、勇者のお話にもどるの??。」
「そうだよー。」
「ところで言いにくいんだけど、、
ほんとは忍者のおはなし好きじゃないー。はやく戻して!。」
えええええええ^^;;;。やっぱ和風は好みじゃなかったか。。。

「つづきは、寝るまえね!!。頑張って考えて!!。」

うはあ。。。。鬼の督促きました^^;;;。

づづく。

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エドシティを騒がすネズミン小僧(3)

2015.08.05 07:00|はじまりの冒険
「ありがとうございました!。」
マニュアル的にお礼をするコンビニのお姉さんに、「どうもー。」って返しながら僕はコンビニを出たんだ。で、娘にルイボスティー500mlのペットボトルを渡す。
「そう、これこれ(笑)。」
おいしそうに飲んでる娘に、「ねえ、ちょっとパパにもちょうだい。」と、少し飲ませてもらったんだ。お、ちょっとクセがあるけど、飲みやすい。
「慣れるとおいしいんだよ、これが。」
って、少し大人じみたことを言う娘ににんまりしてたら、
「ねー!休んでないで、話の続き!」
厳しい督促(笑)。
「えっとねえ、、、、。」
僕は残りの話をし始めたんだ。

新之助は法螺法師をやっつけたあと、ネズミン小僧を探していました。あれだけ足の速いネズミン小僧なので、もうどこかに行ってしまったでしょう。が、念のため新之助は目を閉じ、例の能力であたりを探ることにしました。
「む、いるぞ!!!。」
新之助が感じ取ったネズミン小僧の位置は前方30メートル、寺の中です。
「あらよっと。」
新之助は、ひょいっと目の前の寺の壁を乗り越え境内に入りました。さすが猿のように身軽です。

「あらよっと」
娘もそう言って、道端のちょっと高くなったブロックの上にふざけて飛び乗る。
「気をつけてよー、前みてないと転んで怪我しちゃうよ。」
心配そうな僕をよそに、
「はいはい、つづきつづきー」
娘は促してきた。「まったく。」、といいながら、僕は続ける。


東寺の名物に九重の塔がありました。高さは約80メートル。ネズミン小僧はその下でしゃがんで何かの道具をカチャカチャやっています。下を向いているので、ほっそりした首筋が顕になっています。
(ネズミン野郎だ。)
新之助は気配を消して近づきながら十手の高電圧スイッチを入れました。が、ウンともスンとも動きません。法螺法師の強烈な打撃を何度も受けて壊れてしまったようです。
(仕方ねえ、電撃なしでもとっ捕まえてやる!!)
壊れた電撃十手を腰に差し直すと、新之助は一気に距離をつめました。
「セイ!!!」
必殺の気合を込め手刀を一閃。気絶させるため、ねらいは下を向いてしゃがんでいるその首筋です。

パシッ!!!
乾いた音がして、新之助の手刀が受け止められました。ネズミン小僧が後ろ向きにしゃがんだまま、左手で受け止めたのです。
新之助の手を捕えたままネズミン小僧はくるりと振り返ると、すっと新之助の懐に入り込みました。その右手が新之助のミゾオチ付近に添えられた瞬間、小僧は左足を踏み込みました。あたりに音がズシンッと響きます。
「なにしやがっ・・」
言い終わる前に、小僧の右手からとてつもない衝撃が新之助の体の内側に伝わってきました。

ズンッ!!!!!
中国拳法でいうところの震脚⇒寸勁コンボです。

「パパ、バトルマニアだねえ(笑)。」
「しかたないじゃん、ジャンプ世代なんだから。」
「マンガ好きだもんねえ。」
僕はにやりとして、続ける。

「う、、、、ぐ、、、、、。」
新之助は内臓を揺さぶられて身動きがとれなくなりました。
「・・・。」
ネズミン小僧は新之助が動けなくなっているのを確認すると、無言で先ほどいじっていた道具を頭上に掲げました。それは小型のウィンチで、塔の上のほうから垂れている綱につながっています。綱は塔の一番屋根につくられた木製のクレーンから降ろされていました。
キーンと甲高い音をあげて、ウィンチが綱を巻き取りはじめると、ふわっとネズミン小僧の体が地面から浮きました。
「に、逃がすかっ。。。。」
新之助は、ほとんど体を動かせませんでしたが、なんとかネズミン小僧の足につかまりました。その瞬間、ひゅーんと二人の体は塔のてっぺんに向かって登っていきました。

「え?てっぺんって、80メートル?」
「そそ、80メートル。」
「おっこちたら、死んじゃうねえ。」


数分後、二人の体は塔の一番屋根の上にありました。新之助は寸勁のダメージで仰向けに転がったまま動けません。そんな新之助をよそにネズミン小僧は何かの機械を組み立てていました。どうやら大きな翼をもつ、風の谷の大凧のような乗り物です。カチャカチャやっていましたが、やがて新之助のほうを見ると、
「・・・。」
無言で先ほどのウィンチを投げて寄こしました。『これで降りろ』という意味のようです。
(ち、変に気をつかいやがって・・・・。殺しはやらねえってのは、ほんとなんだな。。。)
動けない新之助は目だけでネズミン小僧を追っています。
それから数分経って大凧が組みあがりました。ネズミン小僧はそれに乗ってふわり塔から飛び立つと、塔のまわりをぐるぐる旋回しています。気流を捕まえて上昇するためです。町中にばら撒くための犯行声明を懐に抱えているのが見えました。

「ふーん、それで、ばらまいてるんだ。」
「そそ。」
「ナウシカみたいだね。あ、もしかして、女の子なの?」
「それはまだヒミツ。」
まあ、女の子にしたらベタ設定になっちゃうね。それでもいいけど(笑)。


少したつと、ネズミン小僧はもうかなり上のほうに登って小さくなっていました。
「こなくそ!!!。」
寸勁ダメージが回復してきた新之助はヘッドスプリングで立ち上がりました。せめてネズミン小僧がどっちの方向にいくか確かめようとしたそのとき、


バチン!!!

腰に数万の針を刺されたような痛みを感じ、体がのけぞりました。何がおきたか分からぬまま、新之助は自分の体が屋根から転がって、地面に向かって落ちていくのを感じていました。。。。

「ええ????何がおきたの???。ネズミンさん、罠しかけてたの??。」
「さあ、なんだろうねえ(笑)。」
素直な反応に僕はにんまりした。


づづく。

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